やちむん。
スタイリスト諸田です。
以前この場で、髪と陶芸をテーマに書かせていただきました。
そして夏休みを利用して、沖縄の「やちむんの里」で轆轤を回してきました。
「やちむん」とは沖縄の言葉で焼き物のことです。
沖縄の土は粘りが弱く、伸びが悪いため薄い器を造ることが難しいという正に扱いづらい素材です。
だからでしょうか、やちむんはずっしりと重く厚みがあり土の生々しさを感じる手触りをしています。
素朴ながらも絵付けは大胆でとても華やかです。
そして、この器と琉球料理の組み合わせは理にかなった形なのだと思いました。
沖縄の青い空と海、土と気候から産まれた豊かな食材。沖縄の人の暮らし方。
その土地(人)の素材(髪)に触れてスタイルを成形する、成形されたものから暮らし方(生き方)を読み取る。
この自然な流れはヘアスタイルにも言えることだと思います。
旅は弾丸でしたが、沖縄の暮らしと土地のものに触れお腹いっぱいの旅となりました。